ストレスが招くホルモン疲労とは!ホルモン疲労を解消する方法



ノルアドレナリンの作用

 

 

神経伝達物質であるノルアドレナリンは、通称「怒りのホルモン」、「ストレスホルモン」と呼ばれています。それは、強いストレス、痛みを感じた時にいち早くノルアドレナリンが分泌されるからで、それで集中力を高めたり、精神を高揚させ、ストレスを回避しようとするからです。

 

急激なストレスや不安、怒りや痛みを感じた時、交換神経が興奮し、ルアドレナリンは交感神経の末末端から分泌されます。ちなみにアドレナリンとはノルアドレナリンがメチル化した物質のことで、危険だと指令が出た時に作用し、危機と戦うのか、逃げるのかを判断するホルモンです。ノルアドレナリンはアドレナリンの出動を判断する役割を担っているような感じです。

 

ノルアドレナリンが分泌されると、身体的には、筋肉内の血流上昇、血糖値の上昇、末梢血管を収縮で血圧が上昇、心臓が活発になり心拍出量の増加などの作用があります。痛みに対しては鈍感になります。けがなどをしていても興奮していると痛みを感じないで活動できるのはノルアドレナリンの作用によるものとも考えられています。

 

精神的な面では、意識が覚醒して集中力が高まります。気持ちは興奮して高揚感が高まります。怒りも高まりますが、同時に不安も高まります。何かトラブルが起こった際に、普段以上に頭の回転が速くなったような経験が誰にでもあると思います。ノルアドレナリンはこの感覚を生み出すきっかけとなる神経伝達物質なのです。ということはノルアドレナリンは不足するとまずいことになるのは、もうおわかりですね。